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平成22年2月1日 月曜 午後8時〜

会場 葛飾区医師会館 3階 講堂

東京都葛飾区立石5−15−12 電話 3691−8536

いつもなら、これから本格的なインフルエンザシーズンにはいるところです。インフルエンザは、季節性インフルエンザであっても新型であっても、多くの人はほぼ自然に回復します。しかし膨大な人が毎シーズン発症しています。新型インフルエンザの場合には、免疫を持っている者は少なく、季節性インフルエンザを超える多くの人々が罹患することになることが考えられ、またそれを前提としての備えが必要でしょう。たとえ発生頻度は低くても、罹患者が多くなれば、重症者、合併症併発者、死亡者の数は増加します。如何に軽症〜中等症者をコントロールし、重症者を速やかに救うか、医療・公衆衛生における大きな命題でありましょう。

 回復する多くの人それぞれが自分が治ってしまえば後は良いというのではなくて、それを人に感染をさせないという気持ちを少しでも持っていただければ、感染者の拡大は鈍ることでしょう。罹患者が少しでも少なくなれば、重症者・死亡者数も少なくなります。新型インフルエンザだけではなく、感染症の対策は「わがまま社会」ではなく「思いやり社会」である必要があります。

感染・免疫懇話集談会/葛飾区医師会