消費税をどうするか−再配分と負担の視点から−

熊本県保険医協会定期総会 記念講演のご案内

日時 5月22日(土)午後6時〜7時30分

会場 熊本全日空ホテルニュースカイ2階平安

消費税をどうするか−再配分と負担の視点から−

安心社会を実現する「賢い政府」とは
「4年間は消費税を上げない」と公約している鳩山政権も、だんだんと消費税
を議論しないわけにはいかなくなってきました。それは、財政赤字が膨らみすぎ
て、国債の相場が暴落したり金利が高騰したりする危険が現実化してきたからで
はありません。デフレ不況を脱却し、雇用から医療・介護などの社会保障、教育
にまで及ぶ深刻な「社会の危機」を克服するための政策とその財源が必要になっ
たからです。つまり、所得再分配を強化することで新しい国民福祉と経済成長を
つくり出すという、国民本位の改革が必要なのです。この基本に立ち、消費税の
逆進性を打ち消す集め方と配り方、景気を失速させない増税の時期や方法、それ
を実行する「賢い政府」のありようを考えてみましょう。

朝日新聞東京本社論説副主幹
小此木潔氏(おこのぎきよし)
1952年群馬県生まれ。75年東京大学経済学部卒業、朝日新聞入社。東京、大阪の
経済部員やニューヨーク支局員、静岡支局長、東京本社経済部長、編集委員など
を経験。経済部では旧大蔵、外務、旧通産の各省と、証券、金融などを担当。著
書に『消費税をどうするかー再配分と負担の視点から』、『財政構造改革』(以
上、岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。

参加費無料・どなたでもご参加いただけます