「医療費の動向」

医療費の動向は全数調査

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医療費は概算医療費というもので、審査支払機関におきます審査分の医
療費を集計したもので、公費負担医療も含む医療費の全体統計をまとめた
ものでございます。国民医療費の約98%をカバーしているものです。

平成21年度の概算医療費

                                                  • -

総額は35.3兆円で、1兆2,000億円増加
後期高齢者医療75歳以上、総額の34.2%

伸び率

          • -

総計は3.5%の増加で、後期高齢者医療は5.5%
この5.5%のうち約3%は75歳以上の人数の増加分

医療費の伸び率

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総数では減少。延患者数は減少、入院も入院外も減少、1日当たり
医療費は増加、伸び率プラス

●医療費の増加、伸びは1日当たり医療費の増加、伸びによっている

平成21年度の概算医療費の総額の伸び率は、19年度と比べ若干高い

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要因

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受診延日数の低下幅が少し小さくなっている。特に、入院の低下幅が
約1%縮小していることが影響している。
平成21年度に入院の受診延日数の減少率が縮小した
入院の1施設当たり受診延日数の伸び率は経営主体別に見ますと
大学と公的ではこれまでのマイナスから平成21年度にプラスに転じている。

自然増

                • -

医療費の伸び、人口の増、高齢化、診療報酬改定、これらを除いたもの
平成21年度は大体2%程度
その内訳
医療の高度化等

参考
・第178回中央社会保険医療協議会総会議事録
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=155735
2010年9月8日 第178回中央社会保険医療協議会総会議事録

「医療費の動向」

                                  • -

この医療費は概算医療費というもので、審査支払機関におきます審査分の医
療費を集計したもので、公費負担医療も含む医療費の全体統計をまとめた
ものでございます。国民医療費の約98%をカバーしているものです。

平成21年度の概算医療費

                                                  • -

総額は35.3兆円で、1兆2,000億円増加
後期高齢者医療75歳以上、総額の34.2%、約3分の1強、増加額は
総額の増加額の半分。

伸び率

          • -

総計は3.5%の増加で、後期高齢者医療は5.5%
この5.5%のうち約3%は75歳以上の人数の増加分
3.5%稼働日数補正後で3.6%
概ね従来と同様の3%台

1人当たりの医療費

                                      • -

70歳以上と70歳未満の格差がこれまで同様約5倍程度
総計の1人当たり医療費は27万6,000円

診療種類別の医療費

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入院の医療費は平成21年度は総計の約4割、
入院外+調剤でみて約5割

医療費の伸び率

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総数では減少。
入院は平成13年度から、入院外は平成14年度から引き続き減少
調剤は、医薬分業が引き続き増加している。

1日当たり医療費21年度は4.1%

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延患者数は減少、入院も入院外も減少、1日当たり医療費は増加、
伸び率プラス

医療費の増加、伸びは1日当たり医療費の増加、伸びによっている

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平成21年度の概算医療費の総額の伸び率は、19年度と比べ若干高い

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要因

            • -

受診延日数の低下幅が少し小さくなっている。特に、入院の低下幅が
約1%縮小していることが影響している。
平成21年度に入院の受診延日数の減少率が縮小した
入院の1施設当たり受診延日数の伸び率は経営主体別に見ますと
大学と公的ではこれまでのマイナスから平成21年度にプラスに転じている。

医療機関種類別の概算医療費

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医科は3.0%、そのうち、病院は3.4%、診療所は1.9%、
歯科は▲0.7%、保険薬局は7.9%

1施設あたりの医療費とその伸び率

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 平成20年度に病院は20億円を超え、平成18年度に保険薬局は1億円を
超えた

自然増

                • -

医療費の伸び、人口の増、高齢化、診療報酬改定、これらを除いたもの
平成21年度は大体2%程度
その内訳
医療の高度化等

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○遠藤会長 
今後の進め方についてのことを議題にしたいと思います。
1)優先して議論をする議題
基本診療料関係、初再診、外来管理加算、入院基本料等

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 それでは、一番最初の基本診療料関係です。
中医協総−6−1−2、1枚紙がございます。これがまさに今の基本診療
料について各号からいただいている意見等々について主に論点となっている
ところはどこかということをフォーカスした資料でございます。

例えば急性期医療の充実、病床の機能分化ということに鑑みて、メリハリをど
うつけるか、整理合理化をどうするか

○小林(麻)委員
 今の場合に、基本診療料に何が含まれるのかといった場合は、多分、今いろ
いろコストという言葉で言っているけれども、実際に病院、診療所でも経営す
る場合に、固定的にかかっているコストとそれから変動的にかかっているコス
トというのが、どういうふうになっているのかということが一番の問題で、固
定費が非常に多いというのが多分2号側の主張だと思います。
 多分、損益分岐点比率が非常に高いということは、固定費が非常に大きいの
で、変動費部分というので管理できないということが言いたいのだろうと思い
ます。ですから、固定費の部分で見なければいけない部分、どうしても必要な
部分というのはどこなのかという固定費と変動費の分類をまずしたらどうかと
いうふうに思います。
 そのときに、企業の考え方で言うと固定費が多いのではなくて、例えばいろ
いろな設備、医療機器とかそういうものに投資するとか、あるいは建物を建て
替えるとかいうときに、それが企業の場合だったらキャッシュフローを生むだ
ろうかという、そういう採算性を考えるわけですけれども、そういうことが病
院、医療にとっては見合わないということがあるとしても、つまり意思決定す
るときには、これが患者さんにどのぐらいのベネフィットを与えるかというこ
とと、それがどのぐらい稼働されるんだろうかということと、総体的にいろい
ろなことを考えて意思決定するはずなんです。そうすると意思決定という側面
から考えると、そういうものも変動費化するというのが企業の考え方でもある
んです。
 だから、そうすると今まで固定的、管理不能だというふうに思われていたも
のが、どのぐらいあるのかとか、そういうことについて精査するというほうが
よろしいのではないかというふうに思われます。ですから、コスト構造という
のは、やはり固定的で管理ができない。管理が非常に難しいという部分とそれ
から経営努力である程度管理ができるという部分とどうなっているのかという、
そういうコスト構造を明確にするんでしたら、その病院の負担を軽減して、医
療を担っている側の負担を軽減して、どのぐらいの原資がいるんだということ
の判断はできるのであろうと思います。
 決して、収支の話をしているわけではなくて、減価償却費等も含んだ、固定
費的な部分というものの管理の在り方ということも含めて検討するのであれば、
それは非常に意味があるというふうに考えています。

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