政治混乱して悪影響が心配 宮粼日日新聞「窓」7月12日掲載

参議院選挙の結果、民主党は改選議数を大きく割って国民の支持を大幅に減らした。
参議院では野党の議席数が与党を上回り、「ねじれ国会」になる。
 与野党の勢力が伯仲し、国民生活に直結する法律が国会で通らなくなる心配がある。
政治が混乱して、国民生活に悪影響が出るのが一番困る。県内では口蹄疫がまだ終息せず、
疲弊した県内経済の立て直しは急務だ。
 自民党は改選議席で第一党になったが、党の政策そのものが評価されたもの
ではないように思う。民主党マニフェストを守れなかったり、
小沢氏や鳩山前総理の政治資金問題が発覚して有権者が離れたからだ。
 開票後の記者会見で菅総理は、選挙の敗因は「消費税の国民への説明
が不十分だった」と弁明した。増税の前にやるべきことがある、
と公約に掲げた「みんなの党」が躍進した理由を民主党はよく考えるべきだ。