知られざる歯周病の脅威!〜最新の研究で明らかになる糖尿病との関係〜

■知られざる歯周病の脅威!〜最新の研究で明らかになる糖尿病との関係〜
世界口腔保健学術大会記念 第16回口腔保健シンポジウム

日歯は、世界口腔保健学術大会記念 第16回口腔保健シンポジウム(協賛:サ
ンスター株式会社)を7月10日、「知られざる歯周病の脅威!〜最新の研究で
明らかになる糖尿病との関係〜」のテーマの下、601名の参加を得て、大阪府
松下IMPホールで開催した。
基調講演では、柏木厚典・滋賀医科大学医学部附属病院病院長が「歯周病
脅威〜糖尿病と歯周病の不思議な関係〜」と題して講演した。柏木氏は、歯周
病と糖尿病の関係における歯科と内科の接点として、▽歯科における口腔の衛
生には、糖尿病、肥満、禁煙などの評価が治療上重要▽歯科における口腔ケア
は糖尿病の悪化や心血管病の発症の予防に結びつく、などを紹介。その上で、
歯科医師、一般内科医、糖尿病専門医が連携し、情報交換をすることの重要性
を説明。しかし、未だ連携を確立できていない現状に鑑み、「歯科と内科の関
係が密接であることを是非、周囲の方に伝えてほしい」と呼びかけた。
また、講演では、村上伸也・大阪大学歯学部附属病院副病院長が「歯周病
全身との深い関係〜歯周病の脅威と、その対策の重要性〜」と題して講演。糖
尿病が口に及ぼす影響や歯周病と全身疾患との関係、日本における取り組みな
どを解説した他、全身の健康を確立するためにも、オーラルケアの確立が重要
であることを示した。